今回の記事は検索結果のクリック率を上げるのに役立つ「構造化データのマークアップを利用した検索結果のリッチリザルト(リッチスニペット)表示」について紹介します。
知らない単語がいっぱい!
うっせえうっせえうっせえわ!
・・・と思う方のために、簡単な解説も入れておきました。
ちょっと上級者向けのSEO施策になりますので、サイト運営初心者の方にはちょっとキビしい内容かもしれません。
ですが、実現できると検索結果が文字通りリッチになり「検索結果で自サイトがめっちゃ目立つ=クリック率が上がる」かも。
技術的な問題で自社での実現が難しい場合は、弊社のようなコンテンツマーケティング支援会社や取引されているSEO会社に依頼してしまうのも手かと思います。
検索結果に出る開閉式のQ&A(よくある質問)
近年、Googleの検索結果で以下のような開閉式のQ&Aを見かけるようになりました↓
上記はSEO会社さんが運用する自動車リースのサイトです。
通常の青色リンクと異なるこうした開閉式のQ&Aなど高度な検索結果の表示方法は「リッチリザルト(リッチスニペット)」と呼ばれています。
検索結果にリッチリザルトとして自サイトの内容を表示できれば、競合のサイトと比較して大きく目立つことができますが、能動的にコントロールするのは難しいです。
こちらは、構造化データを利用することで表示を促すことが可能になっています。
構造化データって何!?リッチリザルトって何!?スペ、ス、スニペッ・・・トゥ!!(舌を噛んだ音)
・・・と思った方、ご安心下さい。
今回の記事では、こうした検索結果の実現に役立つ構造化データの簡単な説明と送信方法について紹介していきます。
構造化データとは
構造化データについてはGoogle検索セントラルのヘルプ記事ページに詳しく載っています。
Googleが公式で構造化データの内容・目的・作成方法まで詳しく解説している記事ですので、まずは一読されることをお勧めします。
検索エンジンのクローラーはサイト情報を適切に取得し評価するために日々進化を続けていますが、現状の仕組みでは様々な言語、方言、文体で書かれたサイトを正確に認識するのは困難です。
そのため、サイト側は検索エンジンから正しく理解してもらうための工夫が必要です。構造化データとはいわば、クローラーにサイトを理解してもらうための「案内図」のようなもの。
ページの意図を伝える明示的な手がかりとして構造化データを提供すると、Google はそのページをより正確に理解できるようになります。検索エンジンが正しくサイトを理解することで、より詳しく正確に検索結果にサイト内容が反映される可能性が高まる・・・というわけです。
利用できる形式は3つ
google検索では以下の3つの形式の構造化データが利用できます。
- JSON-LD
- microdata
- RDFa
ジェイソンって何だ?13日の金曜日かい?
と思った方、お気持ちわかります。
ちなみにJSONはJavaScript Object Notationの頭文字をとっています。
Google推奨はJSON-LD形式
Googleは、1.JSON-LDの利用を推奨していますので、特段こだわりがなければJSON-LD形式の構造化データを作成し利用するのがオススメです。
JSON-LDについての解説と記述方法の例や説明については自分が学習のために利用している海外SEO情報ブログというブログの以下の記事にめちゃくちゃ詳しく書いてあります。
上記のような技術的且つわかりやすく情報が網羅された記事を書けるようになるまでどれだけ勉強すればよいのか・・・感嘆するばかりです。
こちらの記事では詳しい説明は割愛して、Google検索におけるリッチリザルトを実現するための構造化データの、比較的簡単な作成方法について紹介していきます。
構造化データで実現できるリッチリザルトについて
構造化データはあくまで案内図のようなものなので、送信したからといって確実に開閉式のQAなどのリッチリザルトが実現できるわけでありませんのでご注意下さい。
検索結果(リッチリザルト)のサンプル
構造化データを利用して表示できるリッチリザルト機能はQ&Aだけではなく、いくつかの種類があります。
↓リッチリザルトの具体例(1部)↓
- 記事
- 練習問題
- パンくずリスト
- レシピ
- クチコミ抜粋
- 手順
・・・などなど、2021年6月現在で31個もの機能があります。(短期間でどんどんバリエーションが増えてます)
上記のようなリッチリザルトの表示を手伝う技術と考えると、サイト運営者にとっては思いのほか重要度が高い機能と言えます。
下記のページにそれぞれの結果のサンプルが掲載されているので参考にしてみて下さい。
すべてのサイトがこれを使いこなし検索結果を最適化した場合、サイトに推移せずとも検索結果で検索意図が満たされる可能性が高まります。となると、検索エンジンにおける「クリック率」「離脱率」といった評価基準も今後変わっていくかもしれませんね。
構造化データマークアップの方法
直接記述する方法と、ツールを利用する方法がございます。
直接記述は専門的な知識が必要になってくるためハードルが高いです。
以下のサイトにかなり詳しく説明と記述方法が掲載されていますので、直接記述したい、或いはもう少し学習したいという方はご一読をお勧めします。
JSON-LDで構造化データマークアップをする書き方超入門 – impress
コロンやコンマの説明まであり非常にわかりやすい記事になっています。
今回はツールを使用した方法を紹介します。
構造化データは以下のようなツールを利用すると比較的簡単に生成することが可能です。
- 構造化データ マークアップ支援ツール
- Schema Markup Generator (JSON-LD)
どちらを使用すべきかは目的と環境によって異なりますが、どちらも便利なツールです。
構造化データマークアップ支援ツール
Googleが公式で用意している便利ツールです。
こちらを利用するとページ単位では比較的簡単に生成することが可能です。
生成手順
- ツールを開く
- ウェブサイト・HTMLメールの分類を選ぶ
- データタイプを選択する(実現したい検索結果の形を選ぶとよい)
- マークアップしたいURLを入力
- マークアップしたい箇所を選択し項目を選択
- HTMLを作成をクリック
- ページのhead内に生成したhtmlを入力
作成自体は非常に簡単です。
ただしこちらのツールでは「著者情報」「運営者情報」といったデータタイプが含まれておらず作成ができません。
近年Googleによる検索エンジンのアルゴリズムアップデートにより「サイト運営者情報」や「著者情報」が重要視されるようになっているため、そうした情報をホームページに埋め込みたい場合は以下のSchema Markup Generatorというツールをお勧めします。
Schema Markup Generator (JSON-LD)
Schema Markup Generator (JSON-LD) – MARKLE
こちらも非常に便利なツール。
マークアップ支援ツールでは(現状)作成できないタイプの構造化データも生成することが可能です。
生成手順
- 構造化データのタイプを選ぶ
- 入力欄に埋め込みたい情報を入力
- 生成
マークアップ支援ツールと同じくマークアップの「タイプ」から選んでいきます。
こちらには「組織」「人」「イベント」など実現したいリッチリザルトにあわせて様々な種類が存在するため、最適なものを選ぶ必要があります。
(例)よくある質問ページの場合は「FAQ Page」など
選んだタイプに合わせた入力欄が表示されるため、必要な情報を入力していきましょう。
生成した構造化データをチェック
リッチリザルトテストツールで確認
Google公式の構造化テストツールが有名でしたが、リッチリザルトテストツールの正式版がリリースされたことにより、ベータ版としてリリースされていた構造化テストツールのサポートをは終了するようです。
そのため、2021年以降は「リッチリザルトテストツール」の仕様をお勧めします。
そのため、2021年以降は「リッチリザルトテストツール」の仕様をお勧めします。
(※ただし、テスト結果の表示は現状ですと構造化テストツールの方が見やすく感じます)
方法は簡単、URLを入力するかコードを直接貼り付けて、テストを実行するだけ!
エラーがあった場合は右側に表示されます。
記述にエラーがあると意味がないので、実装した後は必ずチェックを行いましょう!
まとめ
構造化のマークアップを行うことで、検索結果にページ内容に最適なリッチリザルト(リッチスニペット)を表示させやすくなります。
自然検索からのクリック率を高めるなどサイトの流入数増加に役立つ可能性がある施策ですので、まだ行っていない方は是非チャレンジしてみて下さい。
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